なめぞうのblog

趣味や思ったことを徒然と。

「オクトパス」スマホ版はswitch版に近そうだ ~「オクトパストラベラー 大陸の覇者」を開発スタッフインタビューより読み解く~

こんにちは、なめぞうです。

前作は発表内容や体験版についてまとめました。本記事では、「オクトパストラベラー 大陸の覇者」(以下、大陸の覇者)の中身について、ファミ通の開発スタッフインタビューをもとに、今現在わかることや予想をまとめます。予想の中には、switch版のネタバレも含むのでご注意を。

 

 前回記事

namezoh.hatenablog.com

 

 ファミ通記事

app.famitsu.com

  

 

 

switch版に似たゲームになりそう

youtu.be

これはswitch版そのまんまだ!

PVを見た最初の感想は、再現性の高さへの驚きでした。switch版と遜色ないグラフィックだと思います。それもそのはず、インタビュー記事によるとswitch版の好評だった要素をスマホ版に落とし込むことをとても重要視しているようです。以下、ファミ通記事(https://app.famitsu.com/20190308_1423029/)を見ながら感想を述べていきます。

 

――横山さんに声がかかったのはいつごろだったのでしょうか?

横山 まだ『オクトパス』の最初の体験版がリリースされる前だったので、いまから2年前くらいですね。スマホ版の開発もSwitch版と同じくアクワイアさんで行っており、家庭向けの開発と同時進行でスタートしました。

浅野 (中略) 今回は逆に“Switchで『オクトパス』を遊ぶのと同じような体験をスマホで提供できないだろうか”と考えました。スマホで遊ばれる方に「これが『オクトパス』です!」とアピールできるようにしたかったんです。

横山 浅野さんから『オクトパス』として大切にするべきポイントやコンセプトなどを共有してもらい、要望ももらっていたので、それをスマホに落とし込んでいきました。浅野さんにいちばん初めに言われたのが、「“HD-2D”をスマホで体験できるようにしてほしい」ということでしたので、“HD-2D体験”をスマホ版でいかにして実現するかは苦労した部分でもあるのですが、いま出来上がったものを見ると、Switch版で評判だったものをスマホに落とし込めたかな、という手ごたえを感じています。

 好評だったswitch版オクトパストラベラーに便乗して急遽開発が始まった……というわけでは全くなく、switch版と同時期に企画が持ち上がっていたようです。「switchのオクトパスの体験をスマホで!」というコンセプトが重視されているようです。このことは、インタビューの中で再三繰り返されています。ただし、ただの移植というわけではないようで、スマホ版ならではの変更が加えられるようです。一つ目の変更点は、フリック操作による移動です。十字キーやスティックがないスマホならですね。

――コンシューマーのIPタイトルがスマホで展開されると、かなりカジュアルになるイメージがありますが、なるべくそのまま、というのは珍しいですよね。

横山 はい。ただ、遊びのコアな部分となるゲーム性はなるべくSwitch版と同じにしながらも、スマホアプリとして気軽に長く遊び続けていただけるように、プレイの快適さにはとくに気を使って落とし込んでいます。

――具体的にはどういったところを変えましたか?

横山 いちばん大きなところだと、キャラクター移動の操作性ですね。Switch版の『オクトパス』には、広大なオルステラ大陸を旅する楽しさがありますが、それをスマホ版に落とし込む際に、移動に関するストレスはなるべくなくすという目標がありました。その目標を達成するために、スマホ版ではフィールドにレールのようなものを加え、画面をフリックするだけで移動できるようにしました。その結果、入力は簡単だけれども『オクトパス』らしい“旅感”を味わえるようになっています。

 そして、もう一つ分かった改善点は、パーティー編成の大変更です。

 新要素「8人編成コマンドバトル」

f:id:namezoh:20190317164229j:plain

上の画像は、公開されたPVキャプチャー画像です。

なんと、前衛+後衛のペアを4組、最大8人までパーティに編成できるようです。右側の密度が明らかに多い。キャラが渋滞を起こしていますね。

――『大陸の覇者』ではバトルもアレンジされているそうですね。

横山 Switch版はバトルの“弱点を突いてブレイクさせる”、“コマンドをブーストさせて強化する”といった要素が遊びとしてもおもしろかったので、そういった要素はそのまま活かしています。そこにさらに『大陸の覇者』ならではの要素をプラスしようと考えました。

――そして生まれた『大陸の覇者』独自の要素とは?

横山 “8人編成コマンドバトル”です。もともと『オクトパス』には8つのジョブがあり、それら8つの特徴がさらに活きる形のバトルシステムを模索し、結果、この形にたどり着きました。(略)

浅野 (中略) 実際に8人が並んだバトル画面を見たときにすごくおもしろいものになりそうだなと。

――Switch版で『オクトパス』を遊んだプレイヤーも新鮮な感覚で楽しめるものになっているのですね。

浅野 はい。元タイトルの良いところはそのままに、スマホならではの良さを追加してもらえたかと思います。

youtu.be   ※0:38~1:08がバトルシーンです。

 

物理攻撃の対象は前衛

  一方、PVには出ていませんが、魔法攻撃や全体攻撃は後衛も対象の可能性があると思います(そうじゃないと後衛が無敵なので)。ほかに気になるのは、前衛が戦闘不能になった場合、前衛は倒れたまま3人で戦うことになるのか生きている後衛が前衛と入れ替わるのかです。強制入れ替えがある場合、後衛の状態にも気をかけないとペアが一瞬で戦闘不能になる可能性もありそうです。そして、GAMEOVER条件が8人全員戦闘不能ならば、だいぶ余裕をもって戦えそうですね(その分、全体攻撃が増えるなど敵の攻撃がより凶悪になりそうです)

一部攻撃がオート?

0:45~0:49では『攻撃』というボタンを選択した後、メンバー3人が連続して『たたかう』攻撃をしています。また、0:49~0:54では『たたかう』→『フレイムダガー』(新技?)→『たたかう』×2がボタン選択無しで連続して発動されています。オート機能は搭載しないと言っていましたが、あらかじめ攻撃パターンをセットできるのか、一つのボタンで一斉攻撃できる設定があるのかもしれません。(実は行動選択シーンを巧妙にカットして映像をつなげている……なんて可能性も?)

横山 『オクトパストラベラー』はバトルの戦略性を重視しているので、あえてオート機能は実装していません。頭を使うようなバトルを楽しんでいただけると思います。

 新たなアビリティ、新たな状態異常

ちなみに、PVで登場するアビリティやフィールドコマンドはすべて、switch版と異なる名前でした。確認できた新要素は下の通りです。

  • メルトフラムダガー 単体炎攻撃+物防ダウン付与
  • 全体大治癒
  • 三叉断ち ランダムなターゲットに3回の斧属性の物理攻撃(威力120)
  • 状態異常『出血』 敵の『出血斬り』で誘発  名前から一定HP減少効果と予想

1:03より、アビリティ選択場面では各アビリティの特徴を確認できるようです。物理or魔法、単体or全体or乱(ランダム)など。

f:id:namezoh:20190317180230j:plain

単体魔法も登場するようです。むしろ魔法はデフォが単体攻撃になり、アビリティで全体化するのかもしれません。ファミ通記事のキャプチャー画像より。

マルチ要素はなし じっくりシングルプレイを 

――リリース前から気が早いようではありますが、富、権力、名声ルートの後にも、何か展開があったり……?

横山 今回はスマホ向けタイトルではありますが、シングルプレイのおもしろさをしっかりと押し出していきたいと考えていて、リリース後にはメインストーリーを毎月追加していきたいと思っています。そのペースだと、運営しながら考えた場合にストーリーの追加が追い付かなくなってしまうので、現時点ですでにかなり先の構想も練っていますよ。ただ、リリース段階の時点でも満足感を味わっていただくために、区切りとしてエンディングを用意しています。

――シングルプレイにこだわったということは、マルチ要素は実装されていないのでしょうか?

横山 リリース段階では実装していなくて、今後も今のところ追加する予定はありません。RPGを体験するなかでマルチの要素が必要かと考えたときにスマホ向けだから入れよう」という安易な考えかたはよくないと思ったんです。まずはシングルプレイでメインストーリーを楽しんでいただこうと。ただ、メインストーリー以外の遊びも順次追加していく予定です。

 ソシャゲには、フレンド機能や他PLとの共闘などマルチプレイを搭載するゲームが数多くあります。報酬が異なるランキングシステムによって、良くも悪くもユーザー同士の競争が引き起こすものもあります。

オクトパストラベラーは今のところマルチ要素はなさそうです。自分のペースで旅をすることがオクトパストラベラーの良さだと思うので、シングルプレイ特化はうれしい限りです。ユーザーを飽きさせないために、メインストーリー以外の遊びも準備しているようなのでそれも楽しみですね。

――それはどんなものを想定していらっしゃいますか?

横山 リリース段階でも、フィールドにはシンボルエンカウントで戦う、各フィールドのボスのような敵も用意していて、それを倒す討伐クエストがあるので、ストーリーをクリアーした後も楽しめるようにしています。

 PVの0:37~に登場する『獰猛なフタゴヘビ』もそのうちの一体なのでしょう。switch版の通常エネミーに『フタゴヘビ』は登場していたので、その亜種といったところでしょう。switch版にも寄り道できるダンジョンやサブストーリーのボスに強力な敵が登場しました。

人喰い花、マーナガルム、裏ボス並みに、やりがいのあるボスを待ってます!

 

課金要素の言及無し

 課金要素について情報は得られませんでした。ここまでポジティブなことばかり書いていますが、課金対象次第では手のひら返しをする可能性はあります。経験値・SP倍率アップや強力な消費アイテム(調合素材など)ならまだしも、バランスブレイカーな装備、ましてジョブなどに課金要素があった場合は、かーなーり複雑な気持ちになると思います。

 

まあ、その場合は、「課金なし攻略」と題してで記事を書けばいいか

 

最後に

ファミ通のインタビュー記事から、気になる点をまとめてみました。twitterスマホ版について検索してみると、スマホ版であることに危惧を覚えている意見をいくつも見ました。記事を読む限り、switch版のシステムをほとんどそのままに楽しめそうではありそうです(課金要素次第なので、楽観的かもしれないですが……)

まだ、発表されたばかりで不確定情報が多すぎるので、3月末に配信される体験版のレビューを待ちたいと思います。私も体験版に応募しているので、もし選ばれた場合は可能な範囲でブログでも発信したいと思います。